兄弟姉妹関係

発達障害の子供に他の兄弟姉妹がいる場合、とかく両親は発達障害の子供に目を向けてしまいがちです。このため、他の兄弟姉妹はどこかで色々な部分で我慢しなければならない状況になります。また両親からの関心も薄くなるため、発達障害の子供の兄弟姉妹は、愛情さえも薄くなる可能性があります。ともすれば、その兄弟姉妹の子達のほうが欲求不満や孤独感を感じやすくなってしまいます。延いては情緒不安定になり、兄弟姉妹の関係にも影響を及ぼしてしまうこともあります。

重要なのは、兄弟姉妹みんな同じで、助け合うというスタンスです。間違っても発達障害があるからといって特別な位置に置かないことです。幼ければ簡単に理解してもらえないでしょうが、年齢に伴って発達障害の理解も深まることと思います。両親にとっては大きな負担になりますが、どの子供にも同じように接する時間を持つことがポイントです。とかく発達障害を持つ子供へ関わる時間が偏ることと思いますが、その分他の子と接する時間も持つようにします。欲求不満だらけだと思いやりも出てきませんが、こうすることで、他の兄弟姉妹も発達障害を持つ子に対する思いやりが生まれ、気持ちのゆとりも出てきます。