障害の特徴を得るために、子供がどういった問題を抱えているのか調べます。
子供は発達に伴って、自身が思っていることを上手く表現したり、思いやりや自身の気持ちを抑制する能力を身につけていきます。発達障害がある場合、こういった能力が上手く成長せず、発達に変化があります。子供に年齢相応の対応を期待せず、どんな問題にぶつかっているのか確認する必要性があります。
例えば、母親との絆や人に対する信頼感の成長が見られるか、などです。
ミラー・ニューロンと呼ばれる神経細胞は鏡と同様の反応を生じさせるものですが、他の人の動きを鏡と同様に真似できるか、当該神経細胞がきちんと機能しているかなども含まれます。
また、他人の視線を意識し、他人と同じものに意識を向け、他人に意識を向けさせるといった共同注視なども判断材料です。更に言葉の意味を理解し、言葉を上手く使えるか、思いやりなども対象です。
子供は成長する上で、それぞれぶつかる問題があります。
コミュニケーションなどがその代表例で、年齢を重ねるごとに適応する能力を獲得していきます。
しかし発達障害がある場合、精神が成長するプロセスのどこかで偏りが生じます。
その治療に当たるには、各子供がぶつかっている問題を理解することが重要となります。
一般に、一歳から三歳までの間に信頼感や言語、自律性などの問題にぶつかります。
そして三歳から六歳までに積極性や社会性、学習などの問題にぶつかり、六歳以降は生産性、そして10歳頃には社会性が身につくと共に自我も形成されていきます。