極端な不安からその対応の方法が分からず、混乱してパニックが起こります。例えば、予想と違って変更が生じる、無理な要求をされる、一辺に多くのことを指示される、嫌いな音やびっくりするような大きな音を聞く、仲の良い友達が悪く言われる、要求された意味が理解できない、自分の考えている通りに運ばない、不意に触れられるといったようなものです。パニックが起こる背景にはその原因が存在し、親の躾や我侭によるものではありません。ただ、大抵は感覚過敏や自分の考えている通りに物事が運ばないといった理由がパニックを引き起こす要因になっているようです。こういったことを避けるためには、やはり前もって何を苦手とするのか、どういったことでパニックを招くのかを観察しておくことが重要です。
パニックの症状は人によって多彩で、突然周りの子供にぶつかったり、大きな声を出して耳を塞いだりします。パニックが起こったときは本人や周りの子供に危険が及ばないかをまず確かめます。そして強制的に抑えるのではなく、穏やかに他の場所へ移動させます。本人が落ち着いてから、言葉で不安の原因を語れるよう促進させるように対応します。