高機能広汎性発達障害とADHDとの関係

高機能広汎性発達障害にADHDの症状が併存する場合、ADHDが合併しているとの考えがあります。一方、自閉症として適切に対応できていないためにADHD症状が顕著になるとする考えもあります。ADHDを疑って受診したケースで高機能広汎性発達障害と診断されることもあり、この場合のADHD症状は相手の期待に対する理解の不十分さ、また範囲の小さい自分の興味や精神世界を参考に行動しようとする結果に生じる、注意欠陥・多動性だと言われています。いずれにしても構造化は重要だと思われます。

基本的に高機能広汎性発達障害の子供達も問題をよく起こします。このため、問題児の対象になりやすいのは確かです。しかし、これに対して直接怒るといった大人は高機能広汎性発達障害を持つ子供と接してもうまく行きません。どちらかといえば心広く見守ってくれる大人のほうが、うまく行くことが多いようです。
構造化は高機能広汎性発達障害の子供の不安を取り除くために必要な処置で、空間構造化をはじめ、メモや画像などを使って様々なことを説明すると良いでしょう。