共同注意とは

誕生後の幼児の視力はとても弱く、それから次第に発達していきます。そして7歳前後を迎えるころに大人の視力へ近づきます。また、人間の顔を認識するのは誕生してから二ヶ月ぐらいで、半年を迎える頃に共同注意が発達していきます。人が見ているものと同じものに注意を向けることを共同注意といいますが、生後半年を過ぎると人が視線を向けている方向に目を向けるようになります。生誕してから十ヶ月程度経過すると、今度は指を使ったり視線を用いて、人と同じものを共同で見るように発達していきます。これは乳児期を介して発達していくもので、そこから先の知的な発達ととても密接に関与しています。

つまり、同一の状況を人と共同で所有することで、人がどういった感情を持っているのか、それを自分に当てはめることによって、人の考えや気持ちを推測できるようになっていきます。しかし、共同注意が障害されていると、上記のような過程を踏むことができず、心の理論や言葉の発達に異常が見られるようになります。自閉症では共同注意が障害されているため、こういった障害の存在が、一つの兆しとして診断に役立つ可能性もあります。