中枢神経を刺激する薬で、一般名ではメチルフェニデートと言われています。米国におけるADHDの治療でおよそ九割以上の症例で使われています。その結果、八割以上の子供で多動性や衝動性などの症状の改善が見られるとされます。またコンサータやリンタンなどのメチルフェニデートを服用している間は集中力に持続性が認められたり、多動の抑制が顕著に現れるようです。しかし、社交性や学習障害、理解力、読解力などにコンサータやリンタンといったメチルフェニデートは効果がないようで、基本的にADHDを治癒させるものではありません。
日本においてはコンサータが保険適用になっており、服用するとおよそ12時間効き目があるとされます。一般には朝に服用しますが、これは昼過ぎだと夜の睡眠に支障が出るためです。リンタンはかつてADHDの治療薬として使われていましたが、現在ではナルコレプシー(睡眠障害)に限定して適用され、これに代わってコンサータがADHDの治療薬として使われています。
尚、コンサータの副作用では、不眠や食欲不振の他、稀なケースでチックや頭痛、腹痛といった症状を訴えることもあります。徐放剤になっており、体内で徐々に薬が溶け出し、取り込まれます。現状では二つのタイプがあり、基本的に服用量をコントロールできないようになっています。