保育園・幼稚園・学校へ告げるべきか

ADHDの診断名は、保育園や幼稚園に伝えなければならないということではありません。これは学校と違って学問を学ぶ場ではないためで、机に向かって一定時間座らなければならないということがないためです。基本的に他の子供たちといつでも話せますし、ルールが厳格なものでないことも理由の一つです。ただし、ADHDの子供の多動性や衝動性が顕著に現れていて、友達などへ及ぼす害が予測できるのであれば、保育園や幼稚園の関係者に伝えたほうがいいでしょう。

学校の場合、基本的にADHDであることを伝えたほうが無難です。いまだADHDの存在が世間にあまり知られていないためで、誤解を避ける意味でもきちんとした説明が重要となります。

ADHDは数パーセントの子供に認められるもので、多動行動などは躾けによるものではない。また、本人が意識的にしているものではなく、脳機能の遅滞によるもので、基本的に疾患ではない。このため、周りの理解が必要であることを十分に説明します。また、偏見を懸念すれば、遺伝や障害といった言葉はあまり使わないほうが良いでしょう。
ただし、保護者がADHDをきちんと理解しており、その子供のADHDの症状が顕著でなく、或いは薬で抑制することができれば必ずしも学校へ告げる必要性はありません。

もちろん、ADHDであることを保育園や幼稚園、学校などに告げなければならないという制度は存在しないため、つまるところ関係各機関の支援体制から保護者ご自身で判断しなければなりません。