脳PET(ポジトロン・エミッションCT)の機器はとても高額で、検査ができる場所は限定されています。とは言え、年齢に関係なくADHDの状態を判定できるため、役立つことには変わりません。
脳PETは画像診断であり、脳の作用を即時に且つカラーで確認できます。断層写真を介してその働きを見る訳ですが、何か行動を起こす時に、脳が活発に使われる部分やあまり使われていない領域を画像として表します。報告例では前頭葉がADHDを原因として、その活動が抑制されているのではないかとするデータがあります。またこの場合、リンタンを投与してドーパミンを増やすと、その問題が改善されたとするデータが出ているようです。こういった報告例はいくつか散見されるようで、ADHDの診断や治療の有効性などを脳PETで判定するのは有用とされます。