用途を明らかにする構造化

時間や空間を仕切ることで、子供に安心感を与え、別のことに注意をそらされない様にする方法が構造化と呼ばれるものです。構造化は子供の行動を制限するものではなく、保護などから独立させ、本人が考えをまとめ定められるよう導くための方法です。

例えば、勉強する部屋、体を洗うお風呂、排泄するトイレ、ご飯を食べる場所といった具合に仕切ります。リビングなどは多用途に作られているため、そんなところでTVをみたり、勉強をさせられたり、何かの手伝いをさせられていてはアスペルガー症候群の子供は混乱してしまいます。まとまりのない場所は混乱を誘引しやすく、これは時間にも同じことが言えます。例えば自由な時間を与えられても、その時間をどう使うか、それを想像することがアスペルガー症候群の子供にとっては難しく感じてしまいます。