友達を作りにくい

社会的認知とは、先のことを察知したり、友達の気持ちを推し量るなどのことです。その習得には他人の行動や言葉を参考にするのが普通ですが、視覚的認知に問題があると、これがうまく出来ません。友達とプレイしていても、その遊びのやり方がなかなか理解できず、コミュニケーションがうまく成り立ちません。これは非言語性由来ですが、話すことや聞くといった言語性の障害も友達を作りにくい原因になります。話すことが苦手とするLDの場合、気持ちを上手に現すことができないことによって、不安が高まり、友達との関係をギクシャクしたものにしてしまいます。また、聞くことが苦手な場合、分からないことを分からないとわざわざ言わないため、質問されたことに対しても支離滅裂な回答をしてしまいます。いずれにしても話は弾まず、コミュニケーションをうまく構築できません。

その他、ADHDを併存させるLDの子供の場合、興奮しやすい傾向にあります。抑制がきかず感情をすぐ表に出してしまうため、友達が離れていって、なかなか作ることができません。本人もやっていけないことだと理解していますが、自分を抑えることが難しいようです。