変化が嫌いでこだわりがある

LDの子供は、好きと嫌いや苦手と得意といった両極端な傾向を示します。周囲にうまく適応できず、新しいことへ馴染むのに時間が必要です。先を見通して推測することが不得意で、例外などを認めることがなかなかできません。

こだわりは自閉症でもよく見られるものですが、LDにおいても同じように見られることが多いです。これは認知に偏りがあるためで、上記のような理由によるものと考えられています。また、周囲から見ると単なる我侭に見られがちですが、当の本人は不安を回避するために、様々な問題に直面していて、必死になっています。またそのことを周りは理解する必要性があります。

自閉症の子供では、毎日儀式のごとく、同じ手順を踏まないと不安になるといった特徴があります。これはLDにおいても見られ、普通の子供が楽しみにしているイベントでも、LDの子供では変化が伴うと不安を招きます。ケースによっては強い不安からパニックを招くことさえもあります。また変化を嫌うのは先が予測できないからで、毎日同じ手順を踏むことで不安を回避しているとも言えます。

好き嫌いといった対象には、触感や味、匂いなどがあります。
触感で問題が出る場合、例えば帽子をかぶるのを嫌がったり、肌触りの悪いセーターなどを拒否するといったものがあります。また普通の子供なら痛がることでもLDの子供では気にしなかったり、反対に軽く触れただけでも本人はぶたれたと感じることもあるようです。
味に関しては食感なども含んでおり、LDの子供の中には特有の感覚を持つ子もいます。一般に子供は好き嫌いをよく口にするものですが、LDでは特に好き嫌いが激しく、食べるものが限定される傾向にあります。
匂いに関しても普通なら良い香りであっても拒否することがあります。